特許庁よりステータスレポート2021が公表されました。
ステータスレポートの概要は以下となります。
1.審査期間
特許:
・スーパー早期審査(申請から一次審査結果の通知までの平均期間):0.9月
・早期審査(同上):2.7月
・通常審査(審査請求から一次審査結果の通知までの平均期間):9.5月
・権利化までの平均係属期間:14.3月
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意匠:
・早期審査(申請から一次審査結果の通知までの平均期間):2.0月
・通常審査(出願から一次審査結果の通知までの平均期間):6.0月
・権利化までの平均係属期間:6.8月
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商標:
・早期審査(申請から一次審査結果の通知までの平均期間):1.9月
・通常審査(出願から一次審査結果の通知までの平均期間):9.9月
・権利化までの平均係属期間:10.9月
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2.特許出願件数
2020年における国内特許出願件数:288,472件
国内特許出願件数の内訳は以下となります。
・PCT出願からの日本国内移行:67,634件
・日本国内移行を除く国内特許出願:220,838件
日本国内移行を除く国内特許出願の件数は、2019年の241,001件から8.4%程度減少しており、この減少幅は過去10年間において最大となりました。
また、出願件数が多い出願人国籍(日本を除く)は以下の順番となります。
米国 > 中国 > 韓国 > ドイツ > スイス > フランス > 英国 > オランダ > 台湾 > スウェーデン
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3.審査傾向
出願人による自発的な放棄を考慮した場合、特許査定率を明確な定義でもって定義するのは少々困難となる一方で、ステータスレポートで開示されている拒絶査定不服審判事件における請求成立率が審査傾向の参考となります。
2020年における拒絶査定不服審判事件における請求成立率(特許審決率)は、約70%となりました。特許審決の割合は、過去5年間において66%~70%の間を推移しております。
出典:特許庁ウェブサイト(特許庁ステータスレポート)
https://www.jpo.go.jp/resources/report/statusreport/2021/index.html